ほら、笑って笑って
怒りでプルプル震えていると
「…あ、そうだよな。」
なんて、突然笑うのを止めて拍子抜けするような声を出した。
「ごめん、俺が悪いのか。いや、昼間からこんな所で、人目も気にせず堂々と泣き叫ぶ女がどんな顔なのか気になって……。」
突然真剣な顔して謝り出したその人は、よく見たら、かなりいい男だった。
だから不覚にも、ドキッとしてしまった。
「本当ごめんな。俺、実はカメラマンで……興味があるとついつい撮りたくなって…」
って………
それはつまり、私がよっぽど目立ってたって事……だよね?
やだ、どうしよう。
どんどん恥ずかしさが込み上げてきた。