ほら、笑って笑って


こうして、肌を重ねる度に愛しさが増していく。


"好き"


この胸を焦がす様な切ない想いは、どこまで増えていくのかな…?


これ以上ない位好きなのに、一緒に過ごす時間が増える度に、その好きは更に大きくなっていく。



「…隼人…さん。…大好き…」



伝えても伝えても、全部は伝わらない気がしてもどかしい。


私の気持ちの半分でいいから、隼人さんも私を好きでいて欲しい。


そんな願いを込めて夢中で言葉を紡ぐ。



すると、隼人さんは切なそうに私を見つめ、繋がったまま貪る様なキスをする。


少し乱暴に、何度も唇や舌を吸われ、思考回路が停止して。


必死になって隼人さんにしがみついた。



それからすぐ、頭が真っ白になるその瞬間、耳に注がれた甘い声。



「可愛い、優衣…愛してるよ。」





< 158 / 304 >

この作品をシェア

pagetop