ほら、笑って笑って





「…すごい――…。」



「すごいよな。神秘的で吸い込まれそうな…これを、見せたかった。」









隼人さんが私を連れて来てくれたのは

"六義園"



目の前に立つ立派なしだれ桜。

ライトアップされて更に幻想的な雰囲気を醸し出している。



「私、初めて見ました。」



その圧倒的な存在感。


綺麗で、言葉を失う。







そうして見とれていると、隣から聞き慣れたシャッターの音がした。

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