ほら、笑って笑って
似てるから?
休日。
何もヤル気がしなくて、ベッドに転がりぼんやりしていた。
頭の中は優花さんの笑顔でいっぱい。
布団で体を隠し、恥ずかしそうに、けれど幸せそうに微笑むあの表情。
自然体なのに、あまりにも綺麗だった。
あんな綺麗な人と、私が似ているはずがない。
はずがないけど…
若い頃のお母さんに、似てる。
やっぱり私、似てる?
じゃあ、隼人さんは優花さんに似てるから私と付き合ったの?
私は、優花さんの代わり?
「…はぁ。」
どんなに悩んでも答なんて出ない。