ほら、笑って笑って

似てるから?




休日。


何もヤル気がしなくて、ベッドに転がりぼんやりしていた。



頭の中は優花さんの笑顔でいっぱい。

布団で体を隠し、恥ずかしそうに、けれど幸せそうに微笑むあの表情。


自然体なのに、あまりにも綺麗だった。



あんな綺麗な人と、私が似ているはずがない。



はずがないけど…


若い頃のお母さんに、似てる。






やっぱり私、似てる?


じゃあ、隼人さんは優花さんに似てるから私と付き合ったの?


私は、優花さんの代わり?




「…はぁ。」




どんなに悩んでも答なんて出ない。


< 185 / 304 >

この作品をシェア

pagetop