ほら、笑って笑って


隼人さんはこんな時でも私の胸をドキドキさせる。



私、今、不謹慎なんだろうな。


心の片隅ではそう思うものの、さっきの言葉は威力が大きいから。



ときめかずにはいられない。


隼人さんの目を、見つめずにはいられない。





"この先の人生、優衣と生きていきたいから。"





そんなの。




ほとんどプロポーズと変わらない。







優花さんのお墓に花をいける隼人さんを、ただじっと見つめてしまう。



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