ほら、笑って笑って

必然







「お母さんが心配だから、明日もう一日だけ休んでいいですか?」



私のお願いを、隼人さんは快くきいてくれた。






隼人さん、嘘をついてごめんなさい。






そして次の日。





私は両親にも嘘をついた。






「もう大丈夫だから」と言うお母さんと

「家の事なら父さんも手伝うから、優衣は仕事に行きなさい。」と言ってくれたお父さん。



今まで通りに振る舞ってくれてありがとう。





「行って来ます。」




そう言って、いつも通り仕事に行くフリをした。



二人共、騙してごめんね。


< 242 / 304 >

この作品をシェア

pagetop