ほら、笑って笑って
必然
「お母さんが心配だから、明日もう一日だけ休んでいいですか?」
私のお願いを、隼人さんは快くきいてくれた。
隼人さん、嘘をついてごめんなさい。
そして次の日。
私は両親にも嘘をついた。
「もう大丈夫だから」と言うお母さんと
「家の事なら父さんも手伝うから、優衣は仕事に行きなさい。」と言ってくれたお父さん。
今まで通りに振る舞ってくれてありがとう。
「行って来ます。」
そう言って、いつも通り仕事に行くフリをした。
二人共、騙してごめんね。