ほら、笑って笑って
「ええ。でも…今日私がここに来たのは偶然よ?決して優子ちゃんに言われたわけじゃないわ。優衣ちゃんの事心配して私に相談はしてきたけど、まさか優花に会いに来るとは思ってないだろうし。」
「……そうですか。」
私も、自分でもよく分からない。
どうしてここに来たのか。
何か、こう…居ても立っても居られない衝動にかられてしまったというか。
「ねぇ優衣ちゃん?」
「はい。」
「もし良ければ、うちに来ない?」
「……え、でも」
「実は、今日は優花の月命日でも何でもないの。でも何故かお墓参りに行かなきゃ行けない気がして、今ここに来たの。
どうしてかしらね?
でも優衣ちゃんにここで会えた事、きっと偶然ではなくて、必然だと思う。
私達は会うべきだったと、思わない?」
必然。
確かにそうかもしれない。
今の私には、確かに運命の出会いだった。