ほら、笑って笑って
救われない想い
平静を装う
「優衣、お疲れ様」
「はい。お先に失礼します。」
18時
いつも通りの時間に隼人さんのマンションを出る
隼人さんは変わらず多忙で、
雑務も多いから、今日も忙しかった
2人で過ごす時間は、もう、ただの社長と事務員で
甘い言葉とか、デートの約束とかは
…全く存在しない
私はいつの間にかまた敬語で話しかける様になり
それに対して、隼人さんは何も言わない
仕事が忙しくて良かった
余計な事を考える時間が少ない方が
今は助かっている