ほら、笑って笑って
怒る事です!!
反論したいけど、とにかく早くこの場を去りたかったから我慢した。
このままここにいたら、この人のペースに乗せられるだけだ。
「この手、離して下さい。」
努めて冷静な口調で言ったつもりだけど、彼はそんな私を見て意地悪く微笑んだ。
「嫌だ。君は俺の質問に答えていないだろ?」
「何で答えなくちゃいけないんですか!?」
「知りたいから。言ったよね?ナンパだと思ってって。」