ほら、笑って笑って



「着いたよ」

隼人さんに促され車を降りる
いつの間にか小高い場所にある公園にいて

「優衣、上見て」

「わぁ…きれい」

言われるがまま見上げた空は
街灯やネオンが届かない真っ暗な中に
無数の星がたくさん光り輝いていた

「すごい、すごいきれい。こんな場所があるの知らなかった。」
「きれいだよね。仕事柄景色の良いスポットは熟知していてね、ここは穴場だよ。」

街中を抜けて30分程しか経っていないはずなのに
こんなに星がきれいに見える場所があったなんて

隼人さんはやっぱりすごい
私なんか足元にも及ばない位たくさんの事を知っていて
いつだって私に感動をプレゼントしてくれる
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