ほら、笑って笑って

はあぁぁぁぁーーーー???



この人、私をバカにして楽しんでるんだ!!



信じられない!

なんで着いて来ちゃったんだろ。

私バカみたい。





彼に対する怒りと、自分の不甲斐なさに対する後悔が同時に襲って来て、かなりへこんで来た。




そして、私の腕を掴んだままの彼は、そんな私を眺めて笑っている様に見える。



ああ、もうダメ。

今日は人生最悪の日なんだ。




だんだん体の力が抜けていく。

反論する気も失せてきた。


そうだよ。

だってついさっき、大好きな常務に裏切られたって分かって泣き崩れてて。


そんなに直ぐに立ち直れる訳ないじゃん。


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