ほら、笑って笑って

気持ちの整理が出来てないから、フラフラとこんな人に着いて来ちゃったんだ。
今日はきっと、部屋に篭って泣けるだけ泣いた方がいいんだ。



そうだよ。
私まだ混乱してるんだ。



とにかく、ろくでもないキャッチにでも引っ掛かかったと思って、この場から逃げよう。






「本当に面白いな。何でそんなに表情がころころ変わるわけ?」



私が無い頭を必死に働かして考えている最中、彼はまた馬鹿にした事を言ってくる。


でも、その手には乗らないから!



「私、帰ります!この手離して下さい!」



彼の話しは全部無視。

そしたらきっと、諦めるはず。

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