ほら、笑って笑って
不本意ながらも、その笑顔にキュンとなってる自分に気付いた。
「失礼します!!」
だから、彼の顔も見ないで店を飛び出していた。
「…はぁ…はぁ」
さっきの公園まで走った。
走るなんて久しぶりだから息が切れる。
足がガクガクする。
さすがに追いかけては来ないだろうから、走る事なんて無かった。
でも何となく、あの場から直ぐにでも逃げ出したかった。
不覚にもときめいてしまったからかな……。