ほら、笑って笑って
そして昼休み。
常務からメールが届いた。
”昨日は悪かった。
あんな風に突然だと会いに行く事は出来ないが、愛してるのは優衣だけだよ。
信じて欲しい。”
「……はぁ」
今日何度目か分からない溜息が出る。
呆れる位、酷いメール。
今更信じられる訳ないじゃない。
昨日の電話の常務の声は、明らかに迷惑そうに私を突き放した。
なのに何で?
何でこんなメールよこすの?
考えると憂鬱になって、お弁当を食べていた手が止まる。
私、ただの都合のいい女じゃん。
こんな意図的な言葉に、いつも騙されていたんだ。
愛されてると、勘違いしてた。