ほら、笑って笑って
「………ねぇ、ユイちゃん?」
「はい?」
素敵な隼人さんに見とれ、若干うっとりしながら答える。
「…あのさ……恥ずかしいんだけど?」
「え?」
「…俺、そんなに見られたら穴があきそう。」
少し頬を赤くした隼人さんはそう呟いた。
――え?
そんなに見られたら?
「!!!」
ぽーっとした頭が正気に戻り、今言われた言葉を理解するまで時間がかかった。
でも、理解出来たら……。
凄い恥ずかしいよーー!!
「ご、ご、ごめんなさい!」
動揺してかなりどもりながら、慌てて謝り隼人さんから視線を外した。
私、私ったら何て事!?
本人にばればれな位見とれるなんて、本当に馬鹿!!