ほら、笑って笑って


「うっ…うえぇん…」


結局、人目も気にせず泣き崩れる私。

子供の視線が痛いけど、悲しくて悔しい方が勝ってるから、溢れる涙を止められなかった。




この公園から彼の住む高層マンションは近い。

だからここから連絡をした。

『実は今近くにいるんです』

私の台詞を聞いて突然慌てだした彼から、愛情なんて感じられなかった。



本当に悔しいよ。


それでも好きなんて……。



< 8 / 304 >

この作品をシェア

pagetop