水とコーヒー
背中が途端に寒くなり、全身から冷や汗が吹き出すのがわかる。多分シャツに隠れた部分は鳥肌になっているだろう。
「正直…怖いです」
「そうよね。でも大丈夫よ。私も一緒にいくから」
「え?」
「んー…なんかトンデモっぽいけど、まぁ事が事だしね。出来るだけ信じてちょうだいね。意識を同調させて、貴方が見ている光景を私も見るのよ。そうすれば私にもそれが見えるから。私が誘導して貴方の家の中を明確にしていくから、その中では貴方が私を誘導するっていう感じね」
「なんか…また、わかったようなわからないような…」
「うん、でも別に危険があるわけじゃないから。試してみる感じでね」
「はい。でもどうやって?」
「えーと、まぁ簡単な方法だと普通にリズムをあわせればいいんだけどね」
そういうと先輩は右手の人差し指でテーブルをコツコツと叩き始めた。
とんとんとーん・とんとんとんとん
とんとんとーん・とんとんとんとん
とんとんとーん・とんとんとんとん
「いちにーさぁーん、ごーろくしちはち、いちにーさぁーん、ごーろくしちはち」
とんとんとーん・とんとんとんとん
とんとんとーん・とんとんとんとん
「わかる?」
「ええ。なんか運動部のかけ声みたいっすね」
「あはは!そうねぇ。うん、大丈夫。強がりでもそれだけ余裕があれば大丈夫よ」
そういって微笑むと、先輩は左手を差し出して僕にも手を出す様に促した。そしてテーブルにおかれた僕の手の甲に掌をかさねる。温かい。単純なようだが、それだけで僕の恐怖心は少し薄らいでいった。
「正直…怖いです」
「そうよね。でも大丈夫よ。私も一緒にいくから」
「え?」
「んー…なんかトンデモっぽいけど、まぁ事が事だしね。出来るだけ信じてちょうだいね。意識を同調させて、貴方が見ている光景を私も見るのよ。そうすれば私にもそれが見えるから。私が誘導して貴方の家の中を明確にしていくから、その中では貴方が私を誘導するっていう感じね」
「なんか…また、わかったようなわからないような…」
「うん、でも別に危険があるわけじゃないから。試してみる感じでね」
「はい。でもどうやって?」
「えーと、まぁ簡単な方法だと普通にリズムをあわせればいいんだけどね」
そういうと先輩は右手の人差し指でテーブルをコツコツと叩き始めた。
とんとんとーん・とんとんとんとん
とんとんとーん・とんとんとんとん
とんとんとーん・とんとんとんとん
「いちにーさぁーん、ごーろくしちはち、いちにーさぁーん、ごーろくしちはち」
とんとんとーん・とんとんとんとん
とんとんとーん・とんとんとんとん
「わかる?」
「ええ。なんか運動部のかけ声みたいっすね」
「あはは!そうねぇ。うん、大丈夫。強がりでもそれだけ余裕があれば大丈夫よ」
そういって微笑むと、先輩は左手を差し出して僕にも手を出す様に促した。そしてテーブルにおかれた僕の手の甲に掌をかさねる。温かい。単純なようだが、それだけで僕の恐怖心は少し薄らいでいった。