センチメンタル自販機
吹喜月
暫く休みが続くと急に戻ってくる日常に嫌気が差してしまうゴールデンウィーク明け五月二週目木曜日の朝。

この一ヶ月で新たに“慣れ直した”通学路を、今日も歩く。

相変わらず、あたし以外に歩く人も疎らなこの時間。

桜の木は、その色を艶ある常盤へと移ろわせていた。
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