センチメンタル自販機
「わかりました。同盟でも連合でも何でも組んであげますよ」

「おぉ、さすが後輩ちゃん。理解のある娘で先輩は嬉しい」

「言っておきますけど、鎌倉が目当てってわけじゃありませんからね。今日のところは八ツ橋に免じて許してあげただけです」

「うわ、この同盟の価値って500円相当っスか」

「学食のA定食にミルククレープがつけられますね。あ、もしくはここの自販機で五本も買えます」

「……それは、高いの? 低いの?」

「さて、折角ですから八ツ橋頂きますね」


必殺の切り替えし。

相変わらず、価値がどーたらとのたまっている先輩に軽くお辞儀をして包みを開ける。
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