センチメンタル自販機
「……財布?」

「なに、その目は」

「あ、いえ、それも頂けるのかと」

「……君は時々、怖いことを言う」


わかってはいたが、一応聞いてみただけだというのに。

先輩から向けられた視線は、あたしを綺麗に射抜いた。
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