センチメンタル自販機
そこまで連想したところで、体中が段々と脈打ち始める。

そもそも、先ほどの言葉は本当に出任せで、何か意図があったものではない。

また、先輩だってあたしの発言をあたしと同じように解釈しているとは限らない。


しかし、けれど、でも。

逆接の接続詞たちは手を取り合ってポルカを愉しむ。

授業中なんて目じゃないくらいに、あたしの頭の中は小気味良く稼動していた。


今の発言は、まるであたしが先輩に────。

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