片想いDIARY

～出逢い～

２００９年　中学２年生　冬

うちは劇団に入っている。
２歳くらいから２０代の大人まで幅広くいるんだけど、みんな他に仕事とか学校とかあるから年に１回、３月にミュージカルをやるだけの小さな劇団…
あとは、夏祭りとかハロウィンパーティーがあるくらいかな。
ちなみに妹も入ってます☆

でも、うちは次のミュージカルには出ない予定。
うちは、市のアメリカの姉妹都市交流に行きたいから…
希望者全員が行ける訳じゃないんだけどね。

劇団で唯一、同級生の多和田悠美も希望した。
悠美は頭が良くて、学級委員もやっている優等生だから、受かるのは分かってた。
それに比べてうちは成績もパッとしないし、クラスで活躍してるわけでもない。
授業中なんか爆睡してるし…

それでも、なぜかうちは行けるんだって自信を持ってた。
多少の不安や悠美に負けたくない気持ちはあったけど、２人とも行けたらいいなって思ってた。

でも、悠美に「どうせ彩奈だけ受かって行くんやろ？？」って嫌味っぽく言われた。
『そんな訳ないやんっ』って言いつつも、内心ちょっとそれでもいいかなと思ってしまった自分がいた―。