いつまでも
―――――――え?あれ…

今何時だ?

おい、もう9時半かよっ!
学校普通に始まってんぢゃねえかっ。

昨日飯も食わないで寝たんだった。
やっぱ、調子狂うわ。

仕事に行ってしまった母さんが朝食として用意していった、焼いた食パンをかじった。

あー、冷めててまずい。

すぐに洗面所にむかって歯を磨き、ワックスで髪の毛を整え、最後に香水を1プッシュ。

これで完璧ショウくんの出来上がり。
とかゆって~。

「いってきまーす。」

と誰も居ない家に向かって小声で言う。

チャリを立ちこぎして急いで学校にむかう。
遅刻なんてしたこと無い俺にとって、大失態。

完璧ショウくんを潰す訳にはいかねえ。

学校につきはや歩きで自分のクラスにむかう。

―――――ガラガラー

静まり返った教室に俺がドアを開ける音だけが響く。

「おう、木下!どーした?遅刻か?」
「すいません、昨日から風邪気味で病院に寄ってから学校にきました。」

緊急でも、適切な対応をとる。
それが俺。

「そうか。風邪のほうは大丈夫か?お大事にな」
「あ、はい。」

そう言い、すぐに授業モードに切り替わった。


そーいえば、昨日の夜からなんも携帯見てなかった。

俺は携帯を開いた。

新着メール6通。

1件はカズからのくだらないメール。
3件はマサからのアイテムくれメール。
1件は母さんからのメール。
もう1件は…かんざ…神崎光から。
光からだっ!

光からのメールを開くと、
『ショウからメールくるの待っちゃった☆でも、どんだけ待っても来なかったからあたしから送っちゃった!これからよろしくねっ~。」

なんて可愛い文なんだっ…

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