いつまでも

☆おい、どーすんの?

好きって気付いたところで一体どーすればいいんだろう。

俺には何も出来ない。
しかも、光には好きな人がいるかもしれないんだぞ?
どーすんだよ…俺。

『お前好きな奴とかいんの?』

俺が聞いた後に光も聞いてきた。

『ねえ、ショウは好きな子とか…いるのっ?』

『いるかもな?』

俺はそう答えた。
『そっか…』
君の返事はみょうに辛そうに見えた。
それは俺の思い込みなのかな?

好きな女になんもしてやれねえのは、
やっぱり俺はろくでなしだ。

だいたい、いつも一緒に居る
マサやカズにもこの気持ち伝えれるかわからねえ。

きっと馬鹿にされるだろう?

だったら言わない方がマシだ。

俺の心に秘めておいた方が良い。


けれど、あいつらに黙っておくことが辛い。

なんだかんだでもあいつらの事は信用してるし、
親友だと思ってるから。

恋ってむずかしい。

すげえ、むずかしい。

どんな公式より、文法よりむずかしい。

テストでなら良い点採れるのに。

きっと恋愛のテストがあったら、俺はきっと赤点だろう。


初めて今気付いたんだ。
きっと、何人も好きでもない人に愛されるより、
たった一人の大好きな人に愛される事が何よりも幸せなんだって。


『愛してる人に愛されてる人が一番格好良い』

何処かで聞いた言葉。

本当だ。

誰かを好きになって初めてわかったんだ。
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