いつまでも

色々と疑問が浮かび上がってきた。

また携帯が鳴る。

『ショウちゃんって本当は恋のことよく知らないだけなんぢゃないのっ?笑』

は?何言ってんのこいつ。
恋なんてくだらない。
自分が傷つくだけ。

『恋なんかくだらないよ。きっとね?笑』

送信と。

なんかボーっとしながら、窓から見える空を眺めていた。

携帯がなって、我にかえる俺。

『恋なんかくだらないってねえ、恋もした事ないくせにっ!笑 本当は知らない間にショウちゃんだって恋してるんだよっ!』

俺が、恋?
んなわけない。
きっとありえない。

『俺が恋~?無い無いっ!つーか恋ってなんだよ~!』

送信と。

黒板の文字を少しだけノートに写したあと、
またボーっとした。
不意に出てくるのは光の顔。

また携帯がなる。

『恋ってのはね、胸がキュンってしたりその人の事ばっか考えちゃったり、キュウって苦しくなったりする事っ☆笑』

胸がキュン?キュウ?
俺はそんな事ないなっ!

『俺今までそんな経験無いよ~!恋愛経験なしっつーことで!』

送信と。

けど待てよ?
その人の事ばっかり考えちゃう?

俺さっきから、光って奴のことずっと考えてるよな?
いや、それは無い無い。

俺がまさか恋なんてありえない。
ありえないない。

また携帯が鳴る。

『今すぐ大切な人って考えて浮かんだ人誰っ?』

いきなりなんだよ。
大切な奴はマサとカズだけどなっ。

『マサとカズ!』

送信と。

光、
まさか俺光の事。
ってまだ逢って数時間もたってないし。
一目ぼれなんてありえないし。
つーか恋なんてありえないし。
好きな奴なんてありえないし。

考えすぎてやべえよ。

と、また携帯が鳴った。

『そーぢゃなくて、もう知らなーいっ!でも、きっとショウちゃんだって恋してるよ。なんとなくだけどねっ!ぢゃあばいばいっ。』

自分からメールしてきて自分からきるなよっ。

俺が恋?
それは無いだろう。

今も、これからもずっと。

ありえないだろう。





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