~幕末恋華~
「べべっ、別に怖がってなんか、ない、もん!」
「はいはい。」
昔からイジメッ子や人を傷付ける奴があたしは大嫌いだ。
だから今までそんな奴等、片っ端からぶん殴ってきてやった。
しかし、流石に幽霊には敵わない。
幼い頃からこの世で一番の天敵は、“幽霊”だと決まっている。
「…ぎゃあ!!」
「何!?」
「蛾ァア!!(泣)」
あと、虫(苦笑)。
小学一年生の時、蝉が耳元に止まってミンミン鳴いたのが原因である。