~幕末恋華~






…ぼーっとする……。

ふわふわしてて…なんていうか…。


「――……。」


ゆっくりと重い瞼を開いた。

視界には、茶色い天井が映っている。

…あたしは一体、今まで何をしていたんだろう。

…そうだ、桃花と蛍を見に来てたんだ。


「……。」


そしてゆっくりと重い身体を起こす。

どうやらあたしは意識を失ってたみたいだ。

自分は今、白いふかふかの布団の中にいる。

…一体誰が…?


「…此処は…?」


キョロキョロと辺りを見渡してみる。

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