~幕末恋華~
もしかしたら、これは無駄な体力を使うだけなのかもしれない。
もっと他に良い考えがあるはずだ。
「はぁ…疲れた。」
相変わらず、太陽の陽射しは暑いし色んな人達からの視線は痛いし…。
何処か人通りの少ない陰にでも行って休もう。
そう思い、家と家の間にある人通りの少ない細い道を通り掛かった時だった。
「―ぎゃあっ!」
「!?」
急に男の人の叫び声が聞こえてきた。
何!?一体何なの!?
気になったあたしは一歩戻り、声が聞こえてきた道の方へ駆け寄った。