~幕末恋華~





「――」





…あたしが目にしたもの、それは――


「う゛っ…ぐっ。」

「死ね。」


―グサッ!


「…っ!!!!」


道に倒れ込み動かなくなった血塗れの男と、血塗れの刀を持った一人の男だった――。


「ちっ。」


男は刀に付いた血を振り払い、腰に挿してある黒くて長い物の中にしまう。

…何…?今…この人……


「…そこに居るのは誰だ!」

「…ウソォオオーーッ!?」





―人を殺した…っ!?


「…ハッ!」


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