~幕末恋華~
なんと、目の前には刀を持った龍馬がいた。
「―龍馬っ!?」
―シャキ
すると男は龍馬を見て刀を下ろした。
何?今この人、龍馬って…。
「以蔵(いぞう)君、どういてこんな事をしちょる…!?」
え?何?龍馬この男と知り合いなのっ?
「何で…。」
男はさっきの怖い目と違い、辛そうな目をして俯いた。
「…何で黙って行った。何で俺を置いて行ったんだ…。」
え?え?何?何の話?
何も知らないあたしは、今の状況が全く掴めない。
「…すまん。以蔵君には迷惑かけとおなか―」
「―俺が頼り無かったからか!?そうだろっ!?」