~幕末恋華~
「マジ!?」
急いで飛び出したあたしは、バッと桃花の前に立つ。
「わあ…っ。」
そして視界に広がる目の前にあるそれは、まるでキラキラ輝く宝石のようで。
その光は一瞬にしてあたしのハートを掴んだ。
「スッゴいね!携帯持ってくれれば良かったぁ~。」
後ろからは感動している桃花の声が聞こえてくる。
「あっ、あたし携帯持ってるよ!」
今日は急いで来てしまったから、制服だ。
スカートのポケットに手を突っ込み、携帯を取り出した。