~幕末恋華~
―カシャッ
「…うん!良いカンジ☆」
消えそうで…だけど消える事なく輝き続けるこの穏やかな光に、幼い頃のあたしは惚れたんだなぁ~…。
「よしっ、蛍捕まえるぞ!」
「ぇえ!?(笑)」
携帯を再びポケットに入れ、腕捲りをして草むらの中に入る。
「莉美ったら何やってんのよ~(爆)」
「ワッ、笑わないでよッ」
だって手の中で光る蛍、見てみたいじゃんっ。
「うしっ。」
そ~っと近付き、シュッと両手で捕まえる。
そしてゆっくり手の中を覗いてみた。