夏色のキミ〜sea side
「ええ!?純くんと付き合ったあ!?」
飲みかけていたジュースのコップを置いて
心底驚いている様子のさくら。
まじまじと私を見つめた後、質問責め。
私は一昨日の事を思い出しながら
なるべくニヤけないように
順を追ってさくらに話した。
何度も頷きながら、最後まで聞き終えたさくらは
やったじゃん! と嬉しそうに手を叩いてくれた。
「両思いか〜羨ましいなあ」
「うん…私も自分でびっくりした」
「けど良かったねっ一年の頃から好きだったんだもんね。本当おめでとう」
「えへへ、ありがとう」
顔を緩ませた私にさくらは ニヤけるなー とほっぺたを摘んだ。
「亜紀が幸せそうなら、私も嬉しいや」
さらり、とそんな事を言うさくら。
私 本当にいい友達もったなあ
しみじみとそんな事を思いながら ふと、気付いた。