夏色のキミ〜sea side


「一週間前から、来てない… まだ親と話つかんらしいわ。けど純は医学部なんか絶対行かんってゆってる」


「それじゃあ…純はどうなるの?」


「それは分からん… けど純、亜紀の事めっちゃ心配してたで」


「え…」



純が…?


何で……?



「俺のせいやって めっちゃ落ち込んでた」


「違うっ…純のせいじゃない…私が…私がこんなに弱いから…」


「弱くてもいいねん…けどそのうち、元気な顔見せてや。亜紀おらんかったらおちょくる奴おれへんやん」


「な、なにそれーっ」


に と笑う建斗につられて私も笑ってしまった。



あ…



なんだ


私 ちゃんと笑える。



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