夏色のキミ〜sea side
「じゃあ…行くな。亜紀も早く行けよ」
“亜紀”
別れてからも そう呼んでくれるんだね…。
純はもう
私の事何とも思ってないのかな
別れた日は 好きか分からない って言ってたけど
今でもやっぱりそのままなのかな…?
私の横を通り過ぎる純の腕を私は咄嗟に掴んだ。
今離れると
また会えない気がしたから。
純は驚いた様子でこちらを見つめる。
「………あるの…」
「え?」
「話があるの……花火大会の日、あの海で待ってる」