夏色のキミ〜sea side

再会




ずっと電話帳から呼び出しては

繋げなかった番号



本当は何度もかけようとしたのに

私にはそんな勇気はなかった。


一度でもかけていれば
何かが変わっていたかもしれない。


一度でも会いに行けば
何かが変わっていたかもしれない。



そうして
いつも今更になって後悔するんだ。



一人で突っ走って

純の事何も気付いてあげられなかった。


純は一人で苦しんで
ずっとずっと堪えてきたのに


私は何も


助けてあげられなかった。






ごめんなさい。





やっぱりあなたが好きです。



< 161 / 201 >

この作品をシェア

pagetop