夏色のキミ〜sea side
「…おっす」
「お…おは よ」
お昼休み
純と廊下で鉢合わせ、何だかちょっと気恥ずかしい今日この頃。
純とまた付き合えて本当はすごく嬉しいんだけど
あの日の事を思うと
やっぱりちょっと恥ずかしい。
純に 好きだと泣き付いた自分が
今でも信じられない。
あの時の私はどうかしてたんじゃないかって思う。
問題だった北高の人達とは
ようやく決着がついたらしい。
何やら
昔この辺を仕切っていた純の先輩が
建斗から話を聞いて
さっさと片付けてくれたらしい
純も建斗も何だかすごい人と知り合いなんだな
と思ったけど
純が助かって本当に良かった…
私のせいで 純の体に傷をつけるなんて
絶対嫌だもん。
怪我の具合も聞いたけど
純は
“あんな奴らに殴られたってどうもならねぇ”
“骨の一本でも折りゃ満足だろうと思って、きれいに治るように折らせてやったけど”
なんて言ってた。
……どうやら私が心配する余地もないくらい
純は相手より何枚も上手らしい。