夏色のキミ〜sea side
「亜紀、どっか行きたいとこある?」
レストランを出ると 純はバイクのエンジンをかけながら
私に訊いてきた。
突然の質問に答えを用意してなくて 私は うーん…
と考え込む。
純と行きたい所はいっぱいある。
昔から 彼氏が出来たら行きたいなと思ってた所はいくつもあったけど…
やっぱり一番行きたいのは…
「遊園地っ!」
元気いっぱいで答える私とは裏腹に、純は
「遊園地ぃ?」
と眉間に皺を寄せ
「遊園地って…まあいいけど…」
少し腑に落ちていない様子。
なんで?
遊園地ってデートスポットじゃないのかな?
子供っぽ過ぎた?
ちょっと不安になりながらも バイクのシートに腰を下ろした。