夏色のキミ〜sea side
「あ…そういえば観覧車乗ってない」
遊園地を出てから 気付いた。
遊園地デートと言えば観覧車なのに…
何で忘れちゃってたんだろう
あ〜あ…
私のばか
はあ…と溜め池を漏らす私に
純は ふ、と微笑んだ
「観覧車より、もっといいとこ連れてってやるよ」
自慢気に言いながらバイクに跨り キーを回す。
もっといい所…?
「何それ?どこ?」
「いいから、まあ乗れ」
疑問符を浮かべる私に
純はそれ以上何も答えてくれなかった。