夏色のキミ〜sea side
「俺の勝手な事情で、亜紀を待たせるなんて出来ねぇ… 寂しがりのくせに我慢するから、亜紀には迷惑かけられない」
その言葉に 思わず顔を上げると
建斗は優しく微笑んで言った。
「純は 亜紀の事ほんまに好きやで。自分の事ほったらかしで亜紀の心配ばっかりしとったわ」
純のばか
何でいつもそうなの?
自分の事は後回しで
人の事ばっかり気にして
喧嘩なんかするくせに
お人好しでばかみたいに優しくて…
そんな純が
大好きだった。
本当に心から
愛してたよ…。