夏色のキミ〜sea side


―バタン…



玄関の扉が閉まる音に ぼんやりと目を開ける。



…お父さん、今日はいつもより早いな


ぼうっとした意識の中
そんな事を思った。


枕元の携帯を開いてみると 07:10


それを見て、起き上がる。

カーテンから射す太陽の光が眩しい。


まだ寝ていたいけど
あの人が起きてくる前に、下で朝ご飯を食べなきゃいけない



のっそり体を起こし
パジャマを脱いで、制服に着替えた。


胸元に赤い大きなリボンを付けて、適当に髪の毛をセットする。


携帯を鞄に入れてからファスナーを閉じ、肩から鞄を掛ける。


部屋の扉を開けると
階下から物音がした。



…もう起きたのか



そう思って 足音を立てないように階段を下り
そのまま玄関へ向かう



コンビニで何か買って行こう


思いながら 靴を履こうとした


その時
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