夏色のキミ〜sea side
それぞれが歩む道
「亜紀っ」
手を振る彼女に 私は笑顔で駆け寄った。
さくらは嬉しそうに私に抱きつき、久しぶり と繰り返す
「元気そうやん。ちょっと太ったんちゃうか」
久しぶりに会ったというのに憎まれ口をたたく建斗
「仕事、がんばってるみたいだな」
建斗の隣で
優しく微笑む優也。
「皆、元気そうじゃん」
私の後ろから歩いてくる純。
卒業以来
久しぶりに揃った五人
皆 あの頃と変わってない。
久しぶりに会っても
自然とうまれる笑い声が
私は嬉しかった。