夏色のキミ〜sea side

「俺らの中学 俺と建斗だけ?」


「せやで。うまい事同じクラスなったよなぁ」


やっぱり彼らは中学が同じらしい


じゃあ二人共、中学では問題児だったのか…?


なんて考えながら、楽しそうに話す二人を見て 思う。



そういえば私も
同じ中学で一緒なのは さくらだけだなぁ



―木下 さくら

彼女とは
中学校で知り合い、中ニで同じクラスになった。

私の家の事情を知る
唯一の友達


何もかも嫌になった私を励まし、勇気づけてくれた

大切な親友。


困った時には私の背を
いつも優しく押してくれる、お母さんみたいな存在だ。



まあ…もっとも私には
母親なんて居ないけど。





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