夏色のキミ〜sea side
次の日になっても純は登校して来ない。
ダメ元でも
もう一度家に行ってみようか
純に会えたのは
ちょうどそう考えていた
そのまた2日後だった。
「おーす」
二時間目の休み時間
何食わぬ顔で登校して来た彼を 私達は幽霊を見るような顔で見つめた。
3人共、純を見つめたまま暫く固まっていた
「…あほッ!さぼり過ぎじゃ〜っ」
一番最初に声をかけたのは建斗だった。
休んでいた理由を聞くでもなく いつも通りに純に絡んでいる。
そんな建斗を見て
私はやっと我に返った。
「ほんとだよッ一人でさぼるなんてズルイっ」
精一杯の笑顔だった。
そんな私を見て、純は わりぃ
と笑っていた。
だけどそれは苦笑いだってすぐ分かった。
純 聞きたい事はいっぱいあるよ
今まで何してたの?
どこに居たの?
―…大丈夫なの?