【被害妄想彼氏】アンケ小説
5位以内のご褒美
「遊園地?」
そう言ったのは、修司だった。
冬なのにも関わらず、キンキンに冷えたチューペットをチューチュー吸っている。
コタツの中に入ってるからこそ出来る事なのだが。
「そう。人気投票で5位以内に入ったものに、遊園地招待券プレゼントだって」
招待券を広げて五枚あるのを皆に見せる大和。
「へー。人気投票。て事はここにいるメンバーが5位以内なんだ?」
真知子が寒そうに、めいっぱい体をコタツに突っ込んでいる。
「そうなんやー。まさか兄妹で入るとは思わんかったわ。な、兄貴?」
慎二はみかんの皮を剥きながら慎一を向いた。
「ほんまやな。てか、修司に負けるとか腹ただしいねんけど。」
慎一は、慎二の剥いたみかんの皮を修司に投げつけた。
「慎一さんは不正投票でかきあつめた票じゃないですか。きっとお金をつんだんだ!恐ろしい!!」
「アンタの考えが一番恐いわ。」
修司の発言に真知子が突っ込むと、慎一はガハハ、と笑った。