ANGEL
しかし…


あたしの願いは届かなかった


「冗談なワケないじゃない…!冗談だったら…こんな苦労しないわよ!!」


逆にお母さんに怒られてしまった


お母さんはあたしの膝に顔を埋めてきた


そして、ずっと泣いていた


でも、あたしは泣かなかった


いや…


泣けなかった


どうしても信じられなかった…


あたしが病気なんて…


だって…


今までずっと元気に暮らしてたんだよ…?


それがどうして今病気なんか見つかるの…?



あたしは頭の中が真っ白だった
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