私を見なさい!!!
「本当かな〜。だって男好きな男だよ?」
トーンを落として話す南の表情は嘲るように笑う笑顔だった。
私は気にしない。
「今までの男にはない…落ち着く、お母さんとは違うわね…。でも、感じるの。あぁ、この人だって」
まるで、珍獣でも見付けたかのように私を見つめた南。
私は得意気に笑ってみせた。
「顔だけじゃないのよ」
そう言ってやると、南は『蒲田が変わった…』なんてわなわなしていた。