私を見なさい!!!
彼は決してイケメンな訳ではない。
しかし、性格はMAX宜しい。友達には持ってこいの男だ。
そんな彼の【イケメソ情報網】それは素晴らしいと聞く。
確かな証拠もある。
私が宮谷から聞き出したイケメンは全て良かった。しかし、性格に問題アリだったり、彼女持ちだったりと、容姿だけというハンデを持っていた。
しかし、会わないなんて勿体ない事をする訳にもいかない。
『どう?来る気になった?』
電話越しにニヤリと笑う南の顔が見えた。
「行ってあげても…いいわよ」
【もしかしたら】と言う期待を膨らませる。
もしかしたら本物のイケメンかもしれない。
そうよ。
蒲田 誉。21歳。
いよいよ勝負に出る時よ。
そして私は連絡があった次の週の土曜日。
オシャレをして、居酒屋に出向いたのだ。