私を見なさい!!!

*


「誉ちゃんはさ、どんな人とお付き合いしてきたの?」


私達はいろんな場所を転々とし、やっとカフエに落ち着いたところだった。


「ん…特に人種は決まってなかったなぁ。流れよ、流れ」



そうだ。いつも流れに任せてきた。


流れに逆らう程の恋愛なんて疲れてやってられない。

本気じゃないなら、そこまで頑張る必要なんてない。


だから、流されて流されて、自分を傷付けないで守ってきた。



まぁ、今回ばかりは踊り鰹な私だけど。


華厳の滝でも登ってそうよ。



疲れちゃうけど、嫌じゃない。




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