私を見なさい!!!



「ええ!?蒲田…それマヂ…!!!?」

「…嘘言ってどうするのよ」


あれから二週間。

仁美君にはあの日依頼会っていない。


勿論、連絡もない。



そして現在、私は南の部屋に居る。
現状報告とやらをしに。




「…ちょ、えー…圭介てバイだったの?」

「らしいね。私もてっきりヘテロだと思ってた…って、ツッコミ所そこじゃないわよ!!!」


つい南の言葉に乗ってしまった自分は阿保だ。

そんな事を言いたいんじゃない。


「じゃなくて…圭介と仁美君が付き合ってたって言う話よ」

「あ、そっか」


中学生の会話ではないのだ。



「蒲田は二人の関係をどう見てるの?」

「どうって……」


私は次の言葉に詰まらせる。



どう思っているのかと言われてしまえばやはり、快く思えない。


圭介の方は完璧に切れていたとしても

仁美君はそうじゃない気がする。




あの瞳(メ)が見ていた方向は紛れも無く圭介で、

あの写真も仁美君の想いが残っている証拠。



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